チーズと一緒に食べられる包装材、3年で実用化か

 包んであるチーズやステーキと一緒に食べられる包装材の実用化に期待が高まっている。
 
 USAトゥデイによると、農務省の研究チームは今週開かれた米化学学会(ACS)の総会に招かれ、乳タンパク質のカゼインを材料にした包装材の研究報告を行った。新包装材は、チーズやステーキなどの食品を包むのに使われるプラスチックのフィルムに置き換わる可能性があり、生分解性で食べられるだけでなく、堅く結合して酸素を遠ざける効果がプラスチックより500倍以上高いため、スーパーで売られる食品の鮮度を長く保てる利点がある。
 
 研究を主導するレティシア・ボナイー博士は、カゼイン製フィルムの3年以内の実用化を期待している。現在は食品を1個ずつ包む包装材を試験しているという。
 
 ただ、フィルムを清潔に保つため、商品はラップ包装した上にプラスチックやボール紙の容器が必要になる。でんぷんが原料の食べられる包装材は実用化されているが、表面の穴がより小さいカゼインの方が酸化防止効果が高いという。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る