国内自動車市場で昔ながらのファミリーカー(中型自家用車)が存在感を失う中、クロスオーバーと呼ばれる乗用車ベースのスポーツ多目的車(SUV)が好調で、特にゼネラル・モーターズ(GM)とフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)がブームの勝ち組となりそうだ。
USAトゥデイによると、2015年は中型セダン販売の下降が続いた一方、「ビュイック・エンクレイブ」「シボレー・トラックス」「ホンダHR-V」「ジープ・レネゲード」など小型モデルを中心にクロスオーバーSUVが快進撃を続けている。GMはビュイックとシボレー、FCAはジープの各ブランドが格好のタイミングで新型SUVの投入を準備している。
これに対し、フォードは「エスケイプ」や「エクスプローラー」といったSUVの発売は計画しているものの、小型モデルの予定はなく、今後2年間に投入する新型車種は大半が乗用車で構成されている。
トヨタはSUVの品ぞろえが薄く車種の老朽化が進んでいるが、8月販売台数は小型SUV「RAV4」が初めてカムリを上回った。RAV4は18年までに、カムリに代わってトヨタのベストセラー車になる公算が大きい。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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