米連邦航空局(FAA)は14日、韓国サムスン電子(Samsung Electronics)の最新型スマートフォン「ギャラクシー・ノート7」を航空機内持ち込み禁止にする緊急令を出し、米東部時間の15日午後12日から発効させた。
ノート7は、充電中の爆発や発火が相次いだことで9月にリコールされたが、新品と交換された機種でも発火や発煙の問題が報告された。ノート7の発火または爆発は、リコール前に米国内だけで100件以上起き、リコール後にも発煙や発火が数件報告され、複数の訴訟にも発展している。
異常のないノート7の利用者らが世界中に100万人以上いるとみられることから、米政府の措置によって大きな不便を強いられる利用者も多数に上るが、「乗客の安全を最優先させる必要がある」と米運輸省のフォックス長官は声明で述べた。
一方、フォーブス誌によると、韓国政府は、ノート7の発火問題の原因を解明すべく、政府機関による調査を開始した。
サムスンは当初、サムスンSDIから供給されたリチウムイオン電池に欠陥があると考えたが、電池に異常が確認されなかった交換後の機種でも発火や発煙が起きたため、電池以外に欠陥があると考えざるを得ない状況に追い込まれた。
8月に発売されたノート7はこれまでに世界で250万台以上が売れている。同社はそれらすべての返品と返金に応じなければならない。向こう2四半期に53億ドルのコストが発生すると予想される。
【http://www.forbes.com/sites/johnkang/2016/10/16/samsung-south-korean-government-investigate-cause-of-galaxy-note-7-fires/#3d993082f551】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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