下着大手、熱帯雨林を保護へ〜ビクトリアズ・シークレット

 Lブランズ傘下のランジェリー大手ビクトリアズ・シークレットは、植物材料供給網の環境対応や道徳性を厳しく監視する新しい営業方針を導入した。
 
 ロイター通信によると、同社は新しい方針「フォレスト・プロダクツ・プロキュアメント・ポリシー」で、レイヨン、ビスコース、モダールなどのアパレル素材に使われる木材パルプの生産過程から、熱帯雨林の破壊や地元住民の権利を侵害する業者を排除することを目指す。排除の経過も公表する予定だという。
 
 木材パルプ生産では、原料となるユーカリ農園を作るために森林を伐採し、先住民族や地域社会から土地を奪う行為が一部で見られ、特に木材パルプの主要生産国インドネシアではこの問題が深刻になっている。ビクトリアズ・シークレットの方針作成に協力した環境団体レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)によると、アパレル業界ではH&M、ザラ、リーバイスなど同種の営業方針を導入するブランドが増えており、方針に反する業者とは年内に取り引きの停止を目指すという企業も多い。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. こどもの進学の資金集め、老後の生活など、さまざまな理由で資産運用を始めたい人のために、アメ...
  2. パンデミックの終焉とともに、今年の春以降、各国間の交流が再開した。そして私は5月、日本の某学校法人...
  3. フロリダ、パームビーチで 石川啄木の短歌は胸に沁みる。「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの...
  4. イヌワシやハヤブサなど、絶滅の危機に瀕している生物も多数生息するダイナソール州立公園 アルバ...
  5. プロベート(検認手続き)とは 長くアメリカに住んでいる方にもあまりよく知られていませ...
  6. 2023年 ヘルスケアのトレンド コロナウイルス感染症による長いパンデミックを経て生...
  7. 突然のパートナーの海外赴任辞令・・・ 日本での職を離れ帯同したものの、アメリカでも働き続け...
  8. 2023年6月9日

    バトンを持って走る
    フラワードレス 昨年から今年初めにかけて、我々世代のオピニオンリーダーや、アイドル的存在だっ...
ページ上部へ戻る