フラッキングを安全に〜ハリバートン、無害の液体開発

 石油やガス業界は、フラッキング(水圧破砕)と呼ばれる最新の採掘技術をめぐる環境汚染の懸念を解消するため、害のない液体の開発に取り組んでいる。

 AP通信によると、フラッキングでは、砂や有害な化学剤を混ぜた専用の液体を地中に大量注入して岩盤に閉じ込められた石油や天然ガスを採掘しているが、エネルギー大手ハリバートン(テキサス州)は、食品に使われる材料だけを用いたフラッキング用液体「クリーンスティム(CleanStim)」を開発した。他の企業も同様の液体を開発している。

 環境保護団体は業界の動きを歓迎しているが、ペンフューチャー(PennFuture)のジョージ・ユゴビッチ代表は「フラッキングに関する環境懸念は破砕用の液体だけではなく、塩分を大量に含む排水や大気汚染もある」と指摘する。環境防衛基金(EDF)のスコット・アンダーソン上級顧問は「完全に無害なフラッキンング液の開発が可能かどうかまだ分からないが、少しでも害を減らそうとする最近の業界の努力には希望が持てる」と話した。

 政府当局は、総体的にフラッキンングによる水や大気汚染の問題はまれと判断しているが、環境団体や一部の科学者は、この問題の研究はまだ不十分と懸念している。

 ハリバートンのクリーンスティムは、既存のフラッキンング液の多くに比べると割高だが、数字が低いほど優秀と見なされる同社独自の化学物質評価システムではゼロと評価されている。フラッキングの化学液が飲料水に混入する例は今のところ確認されていないものの、EDFのアンダーソン氏は「最大の汚染リスクはフラッキングそのものではなく、有害な液体が注入前に地上でこぼれることだ」と説明した。

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