交通データ分析のインリクス(Inrix、ワシントン州)はこのほど、米国、英国、ドイツの30主要都市を対象に行なった2017年の車のドライビング・コストを発表した。米国は平均1万288ドルで、英国より55%、ドイツより14%高かった。
グリーン・カー・コングレスによると、ドライビング・コストは直接コスト(点検・修理、燃料、保険、駐車料金、通行料金など)と間接コスト(無駄な時間や二酸化炭素の消費量、駐車違反の罰金、必要以上の支払いなど)で構成され、米国のドライビング・コストの45%は道路使用や駐車と関係するコストだった。渋滞で移動できない時間や駐車場を探す時間などを含む間接コストは、3国とも全体の30%を占め、米国では約3037ドルだった。
地域別では大都市のドライビング・コストが最も高く、米国ではニューヨークが1万8926ドル、英国はロンドンが9430ポンド(1万3373ドル)、ドイツはフランクフルトが9387ユーロ(1万1609ドル)に上った。NY市のドライビング・コストが全米平均の2倍近くに上る主因は駐車代で、ニューヨーカーはより頻繁に駐車し(週に10回)、駐車料金を払うことが多く(60%)、払った額も最も高かった(路上以外の場所での平均支出は2時間当たり28ドル)。
駐車関連コストは、米国では3001ドル、英国では1815ポンド(2574ドル)、ドイツでは2037ユーロ(2519ドル)と、いずれもドライビング・コストの30%を占め、経済的に大きな負担となっている。ドイツで最もドライビング・コストが高いフランクフルトは、全国平均を413ユーロ(511ドル)上回り、米国の平均より27%高いが、英国の平均より6%少なかった。
米国のドライバーの年間走行距離は平均1万3467マイルで、ドイツのドライバーの8709マイルを上回るが、渋滞による影響は米国のドライバーの方が少ない。 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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