カーナビ・アプリが渋滞やいらいらを解消
- 2013年2月20日
- 米国ビジネス
通勤時間の短縮や自動車運転中のいらいら解消の方法として、携帯電話向けの交通情報交換アプリケーション(実用ソフト)が注目されている。
ビジネスウィークによると、都市問題研究団体ニュー・シティーズ・ファウンデーション(本部・スイス)がこのほどカリフォルニア州サンノゼで実施した通勤中の通信調査で、交通情報アプリが通勤時間の短縮だけでなく、渋滞によるいらいら解消にも役立つことが分かった。
調査は、携帯電話向けの交通情報交換アプリを利用する自動車通勤者1万5000人を対象に、アプリが市内の交通や二酸化炭素(CO2)排出量、通勤時間にどう影響しているかを調べた。使われたアプリは、大部分がウェイズ(Waze)とローディファイ(Roadify)だった。ただし、運転中の携帯電話の使用は39州で禁止されており、いずれのソフトも車の走行中はデータ入力ができない。
ウェイズは2008年創業のイスラエル企業の製品。ドライバーがスマホの画面に触れることで事故や渋滞、交通規制などの情報をマップ上で共有できる。利用者は世界で3400万人に上り、交通情報交換アプリでは最も人気が高い。
テキサスA&M大学交通研究所によると、通勤に要する時間は2015年までに毎年3時間ずつ延びるほか、1982年には14時間だった年間の通勤時間合計は10年代末までに41時間に達する見通し。また、米国民にとって交通渋滞は、燃料の浪費、CO2の排出量増加、生産性の低下という形で年間1000億ドルの負担となっている。
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