メルセデスもサブスクリプション開始

 メルセデスベンツはテネシー州ナッシュビルとペンシルベニア州フィラデルフィアで会員制の車両貸し出し(サブスクリプション)サービスを始めた。すでに開始しているポルシェ、BMW、キャデラックより低い料金設定で対抗する。
 
 オートモーティブ・ニュースによると、サービスの名称は「メルセデスベンツ・コレクション」。2年にわたって実験的に行うサービスで、会員は月額制で30種のメルセデス車を利用できる。メルセデスベンツUSAと金融部門メルセデスベンツ・フィナンシャル・サービシズUSAが運営する。
 
 サブスクリプション・サービスは自動車所有の新しい形で、1台の車をレンタルまたはリースするのではなく、違う車を好きなように乗り換えられるのが特徴。保険やメンテナンス代などが含まれるため、月々の支払いは従来のリース契 約より高くなる。
 
 メルセデスベンツUSAのディトマー・エクスラーCEOは、サービス会員は「さまざまな機会にいろんな車が運転できる。 ふさわしい場面にふさわしい車があるというぜいたくが楽しめる」と説明した。
 
 メルセデスのサービスには「シグニチャー」「リザーブ」「プレミア」の3プランがあり、入会金495ドルのほか月料金は1095〜2995ドル。BMWの月料金は2000〜3700ドル、ポルシェは2000〜3000ドルとなっている。1プランだけ提供するキャデラックは、入会金500ドルに月料金が1800ドル。
 
 メルセデスベンツ・コレクションの会員は、SUV、クロスオーバー、セダン、クーペ、カブリオレ、ロードスター、ワゴンの選択肢が与えられる。高性能のメルセデスAMGモデルも、各プランで用意されている。
 
 会員は、スマートフォン・アプリを使って車両が選択でき、すべての車は洗車・掃除済み、燃料も満タンで引き渡され、24時間の路上支援サービスもついて いる。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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