ゴールドマン・サックス・グループ(Goldman Sachs Group)は15日、東京拠点の新興企業TBMに投資することを明らかにした。
TBMは、紙やプラスチックに代わる新素材のライメックス(LIMEX)を開発したことで名声を上げた。「石でできた紙」というふれこみのライメックスは、灰石とポリオレフィン樹脂の合成素材。同社はそれを使って名刺やポスター、カタログをつくっている。 ライメックスは、木を原料とせず水をまったく使わないことが特徴。
ブルームバーグによると、TBMは、総額31億円の第三者割当増資を実施する計画で、ゴールドマン・サックスはその一部を引き受けることで合意した。
報道によると、ゴールドマン・サックスは、日本の将来有望の新興企業10〜15社に2019年末までに投資する計画を進めている。特に、環境配慮に貢献する技術で世界的競争力を持つ新興企業に照準する方針。
ゴールドマン・サックスは同投資計画に関する今後の見通しについて取材に答えなかった。
TBMの山崎敦義社長は、2020年までに新規株式公開(IPO)したい考え。ゴールドマン・サックスの投資担当者らは、過去3年間にTBMを何度も訪問して有望性を精査してきた。その結果、IPOの行方にかかわらず、TBMがユニコーン(企業評価額が10億ドルを超える非上場新興企業)になる可能性が高い、と判断した。
【https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-11-15/goldman-sachs-investing-in-startup-that-makes-paper-from-stones】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ
-
米国特許商標庁、出願者らの個人住所流出が再発 〜「不注意」が原因、影響を受けた人たちに通知