米不動産コンサルティング大手ジョーンズ・ラング・ラサール(Jones Lang LaSalle=JLL、シカゴ拠点)が世界の主要100都市以上を対象に実施した「世界でもっとも革新的な都市」の番付けで、サンフランシスコが首位、東京が2位、そしてシンガポールが3位になった。
また、同社が同時に実施した「世界でもっとも人材密度の高い都市」番付けでは、ロンドンが首位、サンフランシスコが2位、そしてワシントンDCが3位になった。都市の革新力番付けでは、技術業界への外国からの直接投資や研究&開発費、特許取得件数、ベンチャー・キャピタル投資活動が評価され、人材密度の番付けでは、大学や大学院の質、人口に占める大卒者の割り合い、技術業界での雇用者数が評価された。
ギークワイヤー誌によると、今回の都市革新力では、アジアの経済成長を反映して北京とソウルも上位10都市に番付けされた。その一方で、人材密度については、米国と欧州がほかの地域を圧倒した。
JLLによると、技術業界が発達すると投資市場と不動産市場が活況する。ワシントンDCの場合、政治の街であることから、都市革新力では上位20圏外ながらも、DC近郊を含 めると米国内有数の技術業界集積地域を形成しており、約10年前のリーマン・ショック 以降、不動産投資が260%も増え、不動産価値や家賃も上昇している。
日本は一般に、大学教育の質が経済規模の割りに低く、修士号(大学院)以上の学位 取得者数がほかの主要国に比べると極端に少ない。
順位 革新力番付け
1位 サンフランシスコ
2位 東京
3位 シンガポール
4位 北京
5位 ロンドン
6位 サンノゼ
7位 パリ
8位 ニューヨーク
9位 ボストン
10位 ソウル
11位 上海
12位 ロサンゼルス
13位 ミュンヘン
14位 深セン
15位 シアトル
16位 シドニー
17位 トロント
18位 ベルリン
19位 アムステルダム
20位 ストックホルム
順位 人材密度番付け
1位 ロンドン
2位 サンフランシスコ
3位 ワシントンDC
4位 サンノゼ
5位 シアトル
6位 ボストン
7位 シドニー
8位 パリ
9位 オスロ
10位 メルボルン
11位 チューリッヒ
12位 オースティン
13位 デンバー
14位 ヘルシンキ
15位 エジンバラ
16位 ベルリン
17位 ニューヨーク
18位 ストックホルム
19位 東京
20位 ミュンヘン
【https://www.geekwire.com/2019/real-estate-investors-bet-tech-hubs-withstand- economic-downturns-study-finds/】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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