EVにはベンチシートが合う?

アウディの「AI:me」、インフィニティの「QXインスピレーション」といったコンセプトEVの内装では、平らな床を最大限に利用してベンチシート型の座席を配したリビングルームのような空間にしている。

ロイター通信によると、EVにはガソリン車で必要なエンジン、冷却装置、減速装置といったスペースがなくなるため、設計の段階から広い車室の利点を活用できる。EVではバッテリーが床下に平らに並べられるため車台はスケートボート型になる。

小型乗用車「AI:me」と、SUVの「QXインスピレーション」の床はいずれも平らで、後部にソファのようなシートを配置できるゆとりがあり、足元の空間や荷物室も大きく取れる。

エンジン車には付き物の床の中央を貫くトンネル(ドライブシャフトや排気装置を収容する隆起)がEVにはないため、前後の座席で中央に余裕が生まれる。インフィニティの設計責任者カリム・ハビブ氏はロイターに、古き良き時代の米国車を思わせる「ベンチシートの復活」の可能性も指摘した。EVの平らで少し高い床によって、搭乗者は横にずれることも簡単になる。「ゆったり座って足を組んでもいいし、足を伸ばすこもできる」。

アウディ中国部門のトーマス・オウシャンスキー氏は、「AI:me」が小型車であるにもかかわらず「空間の最大限の快適さ」を提供すると強調しながら 「AI:meはコンパクトだが小ささを感じさせず、高級なモビリティを表現している。車はリビングルームの延長になりつつある」と述べた。 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

資格の学校TAC
アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 2023年10月8日

    若者の自殺
    かなり重いテーマになってしまうのだけれど、最近、若い世代の自殺について考えさせられることが...
  2. 2023年10月6日

    フィレンツェの日々
    フィレンツェの遠景 誰にでもささやかな夢がある。イタリアで長い休暇を取ってみたかった娘家族は...
  3. 縦横無尽に川が流れ、湖や湿地帯、針葉樹林などの美しい自然が広がるピマチオウィン・アキ。世界複合遺産...
  4. こどもの進学の資金集め、老後の生活など、さまざまな理由で資産運用を始めたい人のために、アメ...
  5. パンデミックの終焉とともに、今年の春以降、各国間の交流が再開した。そして私は5月、日本の某学校法人...
  6. フロリダ、パームビーチで 石川啄木の短歌は胸に沁みる。「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの...
  7. イヌワシやハヤブサなど、絶滅の危機に瀕している生物も多数生息するダイナソール州立公園 アルバ...
  8. プロベート(検認手続き)とは 長くアメリカに住んでいる方にもあまりよく知られていませ...
ページ上部へ戻る