米国人、新車にお金使い過ぎ〜収入に合った車種選定を
- 2013年3月4日
- 環境ビジネス
分不相応に高い新車を買ったためにローン返済に苦しむ人が多いという調査結果を、金融情報サイトのインタレスト・コム(Interest.com)が発表した。
USAトゥデイによると、調査は大都市圏25地区を対象に行われ、2012年の全米の中間所得は1世帯当たり5万7391ドルで、一般家庭が新車購入で使える費用はせいぜい2万806ドル(月々410ドル)と推定された。しかし、同年の新車平均価格は3万550ドル(月々601ドル)で、サイトの基準に従えば購入者の多くが無理な買い物をしたことになる。
インタレストのマイク・サンテ編集長は「国民の多くが車に金を使い過ぎている実態が示された。しかし、自動車関連のコストは家計の中でも最も管理が可能な項目の1つだ」と話している。
調査では、倹約を心掛ける家庭にとって新車はますます手の届かない存在になっていることも分かった。大半の中型ファミリー・セダンの場合、必要なオプションを含めると2万ドルを超える。中間所得が低い地域では、必要な水準にはとても及ばない最も安い新車しか買えない世帯もあるという。
25地区のうち、余裕を持って新車が買えるのはワシントンDC(中間所得8万6680ドル)だけで、ローンの支払い上限は月額628ドルだった。2位のサンフランシスコ(2万6786ドル)は537ドル、10位のニューヨーク(2万1464ドル)は431ドルだった。
妥当な新車価格の算出では、前金に総額の20%、ローンは4年以下、元利含めたローン返済額と保険費用が収入の10%以下…という「20/4/10ルール」を採用した。
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