三菱自、北米本社をテネシー移転 ~ 社風一新目指す

三菱自動車は、北米子会社ミツビシ・モーターズ・ノース・アメリカ(MMNA)の本社を南カリフォルニアからテネシー州ナッシュビル郊外に移転する作業を進めている。費用の節約と10年以上前に同地に移転したアライアンス・パートナーの日産に近い場所で事業を行うためだ。

■ブランド再建

三菱はカリフォルニア州サイプレスからテネシー州フランクリンに北米本社を移転する。衰退したブランドをスタートアップのようなスマートなイメージに一新する戦略の一部で、機能しなくなった古い習慣を捨て、技術文化のトレンドから発想を得る新しい企業を目指す。

オートモーティブ・ニュースによると、「当社が迎える新しい労働者は、ハイテクのバックグラウンドを持つ人、小さな会社から移ってくる人などさまざま」と、北米三菱自動車のコミュニケーション担当シニアディレクター、ジェレミー・バーンズ氏は語る。

「三菱がリースするオフィススペースは、移転とともに変化が生まれる。カリフォルニアのオフィスにあった四角い間仕切りはなくなり、開放的な間取りになる。密室での会議の弊害を軽減するため、共同で取り組めるワークエリアを作る。(バーンズ氏)

■熱意ある人材求む

三菱は、サイプレスで働く250人のうち60人余りを異動させた。選抜の基準になったのは、会社の新しい気風に適合できるか、生活をガラリと変えて他の場所に移ることに興味があるかどうかだった。ほかの150人は、ナッシュビル地域と全米から人材を募る。

三菱としては日産の従業員を引き抜くつもりはなかったものの、日産から数人が三菱の求人に応募してきた。三菱は営業、マーケティング、人事、ディーラーとの窓口、部品やサービスといった部門で新規採用を行う。「業界経験者を求めている訳ではない。三菱再建に熱意を持っていなければならない」

MMNAのフレッド・ディアスCEOは本社移転について、米国での売り上げを伸ばし、市場における同社のイメージを変える大きな変革の一部と語る。

三菱の19年1~9月の米販売台数は9万5571台にとどまっているが、出荷台数は過去6年増え続けており、7年目の今年も9月現在で前年比2.3%増と成長が続いている。同社のプレスリリースは「2年連続で米国で最も急成長するアジアのブランド」というフレーズで始まっている(ただし主流ブランドのみ)。 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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