世界のソーラー発電量、100ギガワット超える
- 2013年3月7日
- 米国ビジネス
欧州太陽光発電産業協会(EPIA)はこのほど、世界のソーラー発電能力が累計で100ギガワット(GW)に達したという速報値を発表した。2011、12年は約30GWずつ増えたという。
リニューワブル・エナジー・ワールドによると、5月に12年の確定値がまとまれば累計出力はさらに1〜2GW増える可能性がある。欧州は69GWで、同地域の13年の電力需要の2.6%、ピーク需要の約5.2%に相当する。
欧州以外では年間のシステム設置容量が10年に3GW、11年に8GW、12年に13GWと増えているが、欧州では11年の23GWから12年には17GWと、06年以降で初めて減少した。
12年に1GW以上増えた国は、ドイツ、中国、イタリア、米国、日本、フランス、英国、インドの8カ国。このほかスペイン、ベルギー、オーストラリア、チェコ、ギリシャを加えた13カ国で累計出力が1GWを超え、前年の8カ国から増加した。
EPIAのウィンフリード・ホフマン代表は「10年前には、12年で世界のソーラー発電量が100GWを超えるとは誰も予想していなかった。経済環境が厳しく、規制の見通しが不透明な状況でこの結果が出たことは、世界にこの技術の大きな市場があることを示している」と述べた。
13年も30GW以上増える可能性がある。欧州では10〜15GWが現実的数字とみられるほか、中国は10GWの新規設置を目指しており、米国、日本、インドでも大きな伸びが続くと予想される。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる