マイクロソフトは19日、既存の自社製品群を融合した医療向けソリューションのクラウド・フォー・ヘルスケア(Cloud for Healthcare)を発表した。
CNBCによると、新ソリューションは、同社のクラウド電算プラットフォームのアジュール(Azure)や法人向けオンライン協業&連絡アプリケーションのチームス(Teams)、そのほかの自社製品を組み合わせて、医療業務の効率化や簡便化を支援する。
クラウド・フォー・ヘルスケアには下記4つの主要機能がある。
1)個々の患者に関する情報をクラウド電算とオンライン協業プラットフォームによって従事者間で常時共有することで、個々の患者にあわせた個人化医療サービスと予防医療を提供しやすくする。
2)患者のニーズに応じた班を編成して、治療法や医療サービスを最適かつ迅速に調整可能にし、一連の関連情報から洞察を抽出して仕事の流れに反映させる。
3)貴重なデータ洞察を導き出して共有し、データの相互運用性の向上やデータ関連の規則順守の簡素化によって班全体の効率を高める。
4)患者に関する繊細な情報やデータの保全と規則順守、運用を最適化しながらプライバシー保護と信頼を高める。
マイクロソフトは2017年に、医療業界と製造業界、小売業界をその標的市場に位置づけ、その後、メディア&コミュニケーションと自動車業界を2019年に追加した。
クラウド・フォー・ヘルス・ケアは今後、公的評価(一般市場に開放して意見や感想を集める)を通して改良される。利用者らは半年間、無料で使える。その後の利用料金については明らかにされていない。
【cnbc.com/2020/05/19/microsoft-cloud-for-health-care-bundle-targets-health-care-industry.html】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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