ニューヨーク市のMTA、非接触型乗車料金決済システムの導入を完了~現行の磁気テープ式カードを2023年に廃止へ

ニューヨーク市の交通運輸局(Metro Transit Authority=MTA)は先日、非接触型決済システム「オムニー(OMNY)」の導入を完了したことを明らかにした。

テッククランチ誌によると、MTAが運営するニューヨーク市の地下鉄およびバスはその結果、オムニーの「タップ・アンド・ゴー(Tap and Go)」システムを全域で利用できるようになった。

オムニーは、地下鉄なら改札口、バスなら運転席のとなりに取り付けられた読み取り機に代わる非接触型デジタル決済システムによって、端末に保存された情報を読み取ることで乗車料金を決済するシステム。

MTAは、市内の駅やバスにオムニーに導入する設置作業を2020年5月に取りかかり、年末に完了した。

オムニーを使えば、たとえばアップルやグーグル、サムスン、フィットビットといった携行型電子端末の所有者らは、スマートフォンやスマート腕時計、またはスマート腕輪をオムニーのディスプレイにかざすだけで乗車料金の支払いを済ませることができる。

従来方法の場合、利用者らはMTAのメトロ・カード(乗車料金プリペイド・カード)を磁気テープ読み取り機に差し込む必要がある。

ニューヨーク市は、現行のメトロ・カードを2023年に廃止する計画を進めている。正確な時期は未定。磁気テープのメトロ・カードを廃止したあとには「オムニー・カード」を発行する計画。携帯端末を使わない利用客らは、メトロ・カードや携帯端末の代わりにオムニー・カードを購入して、それをオムニー・システムのディスプレイにかざすことで地下鉄とバスに乗れる。

(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る