移動式ICBM配備に着手 北朝鮮、米長官が証言

 【共同】クラッパー国家情報長官は12日、上院情報特別委員会の公聴会で、北朝鮮が昨年4月の軍事パレードで初めて公開した移動式の新型ミサイル「KN-08」について「外見は大陸間弾道ミサイル(ICBM)だ。既に実戦配備に向けた初期段階の作業に着手したとみている」と証言した。

 同ミサイルは実際に発射されたことはなく、性能には懐疑的な見方もある。しかし、移動式のため発射を事前に探知するのは困難とみられ、実戦配備されれば重大な脅威になり得るとみて米軍が警戒を強めている。

 クラッパー氏は北朝鮮の金正恩第1書記について「若い新指導者の行動は極めて好戦的だ」と懸念を表明。同委に提出した米国への脅威に関する年次報告書では、金第1書記が急速に権力基盤を固めているとした上で、表向きは国民生活の向上を掲げているものの「真剣に経済改革を進めている兆しはない」と指摘した。

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