企業向けリスク分析プラットフォームを開発するデータマラン(Datamaran)は4月28日、社外のリスク要因を分析して経営幹部に報告するデータマラン・フォー・エグゼクティブス(Datamaran for Executives)を市場投入した。
PRニューズワイヤーによると、同技術は、ESG(environmental, social, and governance=環境、社会責任、企業統治)をはじめ、技術革新や政治情勢といった社外リスク要因を400項目以上にわたって監視および特定する。規制当局やメディア、一般市民への情報開示に関係する環境を継続的にスキャンすることで、その機能を可能にする。
データマラン・フォー・エグゼクティブスは、経営陣によるリスク管理戦略の策定を支援することを目的とする。リスク対応が不十分の部分の分析結果や、リスクがどこに存在し時間とともにどのように変化し得るかといった証拠や要因を提示する。
同社の技術はこれまで、アメリカン・エレクトリック・パワー(American Electric Power)やBBVA、バンク・オブ・モントリオール(Bank of Montreal)、シスコ(Cisco)、フィリップス(Phillips)を含む多くの大企業に採用されている。
「過去7年間にわたり、大企業らはデータマランを使って、データ主導の重要課題分析(material analysis)過程を実現してきた。今回の新製品を使うことで、各社の幹部らはESGを確実に管理し、外部リスク管理の難しい課題に対応できるようになる」と、データマランのマルヘラ・ルクール・アルマ共同設立者兼CEOは話している。
「あまりにも多くの情報が氾濫している。おもなリスク指標を見極めて測定することや、物事が加速して何かが起こりそうになっている状況を理解することはわれわれにとって非常に重要だ」とアメリカン・エレクトリック・パワーのリサ・グロフ最高リスク責任者は語っている。
データマランはまた、コンサルティング大手のEYと提携し、ネクストジェン・エンタープライズ・リスク・マネジメント(NextGen Enterprise Risk Management)というサービスを提供していくことも発表した。
(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる