人工知能(AI)開発のカービースト(CarBeast、ミシガン州)は、車両の不具合を診断し、将来の修理・維持費用をユーザーに警告する新しい携帯電話アプリを発売した。料金は1台当たり年間0.99ドル。
オートモーティブ・ニュースによると、同社のデータ科学者クナル・ジョシ氏は「このアプリは何億件もの車両サービス記録とネットワーク機器を製造・販売するユビキティ(Ubiquiti、ニューヨーク州)の技術を使って、現在のニーズを分析し、将来の修理やメンテナンスの問題を予測する」と説明した。アプリは常に新しいデータで更新され、不具合の予測に役立つという。
アプリには「カービースト・インサイト」と「カービースト・フォアサイト」という2つの機能が含まれる。「インサイト」は、ユーザーが自分の車に生じている問題を入力すると、アプリが類似事例の記録を検索し、修理の可能性を推奨する。「フォアサイト」は、よく似た年式、車種、モデルの車両の記録を基に、ユーザーが将来負担する可能性がある費用や車に必要な修理内容を提示する。
近年は車の平均使用年数が延びて、車を修理することがより一般的になった。カービーストは、調査を通じて中古車のメンテナンス関連情報へのアクセス需要が十分満たされていないことを知り、このアプリを開発したという。
ジョシ氏は「新車を購入する人々にとってはほとんどの修理が品質保証の範囲内であるため、『フォアサイト』のようなサービスは魅力的でないかもしれないが、人々が車を長く所有したり、中古車を探したりするようになればフォアサイトとインサイトの両方が役立つ可能性は十分にあると思う」と話している。
(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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