ITサービス管理プラットフォームを提供するサービスナウ(ServiceNow、サンタ・クララ拠点)は、業務用IT関連ソリューションから法人向け業務処理過程全般に事業を拡大している。
ベンチャービート誌によると、同社は先日、ナウ・プラットフォーム・トウキョウ(Now Platform Tokyo)と呼ばれる法人向け業務過程デジタル化プラットフォーム更新を実施し、複数の業務過程管理機能を追加した。
同社の市場および戦略担当副社長モニッシュ・ミシュラ氏によると、今回の機能拡大では、エンタープライズ資産管理や供給業者ライフサイクル管理、ESG(environmental, social, and governance=環境、社会責任、企業統治)管理のソリューションが追加された。
また、顧客および従業員らの体験と関係強化を向上させるための新しいツールも導入される。さらに、サービスナウ・ヴォルト(ServiceNow Vault)という機能によって、データ・セキュリティーとプライバシー管理を中央に集中させるサービスも追加される。
ナウ・プラットフォーム・トウキョウは、サービスの水準だけでなく体験全体を向上させるために設計されている。たとえば、各部署または各班の長らがマネジャー・ハブ(Manager Hub)を使って部下たちのための学習および能力開発計画を立て、個人化された研修を受けられるようにすることができる。
ESG管理機能では、競合製品の多くが炭素排出削減といった個別の目標に焦点をあわせているのに対し、サービスナウでは、ESGコマンド・センター(ESG CommandCenter)という機能を導入し、複数の目標を同時並行的に管理できるようにする、と同社の最高革新責任者デイヴ・ライト氏は説明した。
同氏はナウ・プラットフォーム・トウキョウについて、「複雑な供給網を簡素化し、資産管理を自動化し、投資家らが求める持続可能性データを提供しながら、機密データを効果的に管理し、リスク管理と規則遵守に対応できるようにする」と述べた。
(Gaean International Strategies, llc社提供)
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