10月25日に湾岸地域(サンフランシスコとその周辺)で起きたマグニチュード5.1の地震に際して、地震警報アプリケーション「マイシェイク(MyShake)」の利用者らはその直前に警報を受信した。
CNBCによると、カリフォルニア州緊急事態管理局と米国地質調査所 (United StatesGeological Survey=USGS)は、バークリー地震研究所(Berkeley Seismology Lab)が開発した同アプリケーションが地震発生の18秒前までに9万5000台のスマートフォンに地震警報を発信し、「身を隠し、じっと待機」するよう利用者らに通知した、と説明した。
地震発生以来、マイシェイク登録者数は急増中だ。同アプリケーションのデータ・ページによると、登録された携帯電話は200万台を超えた。
マイシェイクはだれでもダウンロードできるが、地震警報サービスの対象地域は、カリフォルニア州とオレゴン州、ワシントン州の3州に限定される。また、同アプリケーションが通知するのは、マグニチュード3.5以上の地震が検知された場合だけだ。
アップルのアップ・ストアーとアンドロイドのグーグル・プレイで流通するマイシェイクをダウンロードした登録者らは、それら3州のうちどの州の居住者かを選択する。
同アプリケーションでは、最近の地震に関する情報や、地震体験者たちの報告内容、安全対策について学ぶことができる。
同アプリケーションは、地震が起きそうになる直前に検知し、登録者らのスマートフォンに警報を送って大きな警告音を鳴らす。それと同時にメッセージを表示し、「身を低くして隠し、身体を覆い、そのままじっと待機」と助言を発信する。
地震学会では、地震予知は不可能だというのが通説だが、直前なら検知できることに異論はない。10秒前でも20秒前でも知ることができれば、それが生死の分け目になる可能性はある。地震に突然襲われるより、発生直前でもそれを知ることで、救命につながる心構えや身構えを実行できる可能性は高まる。
(Gaean International Strategies, llc社提供)
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