人工知能チャットボットは、カスタム・イーメールの送信にすでに活用されている。したがって、チャットGPT(ChatGPT)に代表される生成人工知能(generativeartificial intelligence)チャットボットが法人向けソフトウェアに組み込まれることで、生成人工知能が業務連絡や販促、返信をほぼ完全に自動化するという重要な役割りを果たすことが確実視される。
CNBCによると、ティックトック(Tiktok)は最近、グーグル・シーツ(GoogleSheets)と統合されたチャットGPTを使うことで、リンクトインのプラットフォーム上でカスタム・メッセージを10通書くことが可能であることを示した。
接触機会を求めるために企業幹部や会社、あるいは潜在的な提携先にオンライン上でメッセージを送る会社や人たちは非常に多い。また、宣伝材料を作成してウェブサイトに掲載したり、ソーシャル・メディアに投稿するといった販促広報を展開する事業主やコンテント作家、創作者らも非常に多い。
生成人工知能がさまざまのソフトウェアに組み込まれることで、発信者たちは、コンテント創作とその過程において、売り込み文句や紹介文、そのほかの文章を創作者に代わって自動生成し、動画を含むデジタル・コンテントを加工かつ編集できるようになる。
そういった動きはすでに活発化している。マイクロソフトとセールスフォースが先日発表した新機能はまさにそれを象徴する。クレディ・スイスの金融分析家たちは、マイクロソフトが同技術によって、年間売上高を7億6800万ドル以上増やせる可能性があると推測する。
セールスフォースのマーク・ベニオフCEOは7日、法人向け人工知能プラットフォームのアインシュタインAI(Einstein AI)にチャットGPTを統合したアインシュタインGPTを披露した際、アインシュタインGPTが二人の販促先を特定して、会議を手配するための1文のメッセージを自動生成する実演を行った。
ベニオフ氏のツイートによると、アインシュタインGPTは、メッセージ内容が堅苦しくなりすぎないよう助言したのち、事務的で冷たい文面を人間味あるやわらかい文章に書き変えた。
セールスフォースは、同ツールの価格をまだ決めていないが、現在、一部の顧客会社らの協力のもと、同機能を試験運用中だと述べた。
(Gaean International Strategies, llc社提供)
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