イーベイ、出品手数料値下げ〜アマゾンの値上げに対抗

 オンライン競売大手イーベイは、オンライン小売り最大手アマゾンで商品を販売する個人・業者(サードパーティ・セラー)を自社に引き込むため、出品手数料を引き下げる。

 シアトル・タイムズによると、4月から始まる新しい料金体系では、これまでの幾層にも分かれた複雑な設定から商品項目別の均一料金に変更されるほか、ほとんどのセラーに対する出品手数料の請求がなくなる。取扱量の少ないセラーの場合、これまでは1品当たり50セントの出品料と販売価格に応じた手数料を取っていたが、今後は月50件の出品まで無料で受け入れ、販売1件当たり10%の手数料を請求する。

 また、価格固定の販売部門イーベイ・ストアズのセラーに対しては、商品によって4〜9%の手数料および会員料を取る代わり、月2500件の出品枠を無料提供する。

 ライバルのアマゾンは、12年第4四半期に販売した商品の39%をサードパーティ・マーチャントが占め、2年前の30%から大幅に拡大しているが、最近になって手数料を引き上げたため、セラーの不満が高まっている。

 両サイトのセラーの数は、アマゾンが200万件強、イーベイは2500万件。

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