人工知能による就職面接が今後さらに増加するとみられる。
ビジネス・デイリー・ニュースによると、レジュメ・ビルダー(Resume Builder)が実施した調査では、回答した会社らの43%が、人工知能による面接をすでに導入済み、または2024年に導入する計画だと答えた。そのうち半分以上は、最終的には人間の採用担当者が必要なくなると考えていた。
今回の調査結果は、人材資源(HR)管理専門職や人材採用担当者らにとって望ましくないだけでなく、求職者にとっても懸念となる可能性がある。
「ほぼすべての採用担当者やHR担当者らは、新しい技術を使って業務をどのように効率化できるかを知りたいと考えている」「特に若い世代の採用担当者らは新しい技術をすばやく取り入れている」と、レジュメ・ビルダーのキャリア・アドヴァイザーであるステイシー・ホーラー氏は話す。
一方、人工知能による面接を使わない計画だと回答した会社の割り合いは32%だった。そのおもな理由としては、応募者と直接的にやりとりしないことに対する懸念や、人工知能の信頼性やその活用にともなうリスクが挙げられる。また、会社にとってコスト効果の高い方法ではないという意見も多々あった。
ホーラー氏は、人工知能による面接を受ける人に対して、1)人間に接するのと同じように話し、表情やしぐさも使いながら表現すること、2)その会社でよく使われる用語や表現を使い、人工知能が探していると思われるキーワードを発言に盛り込むこと、3)どんな面接にも共通することだが、事前に練習すること、の3点を助言している。
同氏によると、面接担当者が人間でないということは、相手の表情から意図を察知してそれに反応できないことを意味する。それと同時に、好感されやすい人にとっては、人工知能が相手ではその長所が活かされない可能性が出てくる。
(Gaean International Strategies, llc社提供)
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