オープンAI、チャットGPTをカスタマイズできるサービスを開始 ~ 特定目的用チャットボットを個人事業でも構築可能に

オープンAI(OpenAI)は11月6日、個人や中小企業らがチャットGPT(ChatGPT)をカスタマイズし、それをインターネット上ですぐに共有できるサービスを開発したと発表した。

ニューヨーク・タイムスによると、GPTsと呼ばれる同サービスは、追加のソフトウェアやコンピューター・コードを使うことなく特定のタスク用のチャットボットをだれでもカスタマイズできるようにする。

ソフトウェア開発者としての経験のない個人や中小企業らを対象とするGPTsは、月額20ドルのチャットGPT有料版「チャットGPTプラス」の利用者ならだれでも利用できる。

たとえば、民宿経営者が宿泊客たちの質問に答えるチャットボットを設計する場合、当該民宿の既存の説明書や案内書類をアップロードすることでモデルを訓練できる。また、オープンAIの画像生成人工知能を使えば、新たなロゴをつくるようGPTsに指示できる。

オープンAによると、GPTs利用者らは、GPTsに供給する文書やそのほかのデータが同社の将来の技術開発やモデル更新の訓練に転用されないことをGPTsに要求できる。

同社によると、毎週1億人以上がチャットGPTを活発に使い、200万人以上のソフトウェア開発者がGPT-4やそのほかのサービスを活用してアプリケーションを構築している。

オープンAIはそのほか、GPT-4ターボ(GPT-4 Turbo)も披露した。GPT-4ターボは、300ページを超える文書の要約に対応し、回答を音声で読み上げることも可能だ。同機能はまた、ことし4月までのデータで訓練されているため、最近の事象に関する質問にも答えられる。

同社はさらに、GPTストアーを11月中に立ち上げる計画を明らかにした。GPTストアーは、アップルやグーグルのアップ・ストアー(アプリケーション流通プラットフォーム)の生成人工知能ボット版だ。開発者らは、さまざまの用途や目的に特化した質疑応答生成人工知能ソフトウェアをGPTストアーに出品し販売できるようになる。

(Gaean International Strategies, llc社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 「石炭紀のガラパゴス」として知られ、石炭紀後期のペンシルバニア紀の地層が世界でもっとも広範囲に広が...
  2. ジャパニーズウイスキー 人気はどこから始まった? ウイスキー好きならJapanese...
  3. 日本からアメリカへと事業を拡大したMorinaga Amerca,Inc.のCEOを務める河辺輝宏...
  4. 2024年10月4日

    大谷翔平選手の挑戦
    メジャーリーグ、野球ボール 8月23日、ロサンゼルスのドジャース球場は熱狂に包まれた。5万人...
  5. カナダのノバスコシア州に位置する「ジョギンズの化石崖群」には、約3 億5,000 万年前...
  6. 世界のゼロ・ウェイスト 私たち人類が一つしかないこの地球で安定して暮らし続けていくた...
  7. 2024年8月12日

    異文化同居
    Pepper ニューヨーク同様に、ここロサンゼルスも移民が人口の高い割合を占めているだろうと...
  8. 2024年6月14日、ニナが通うUCの卒業式が開催された。ニナは高校の頃の友人数名との旅行...
ページ上部へ戻る