ロングビーチ港で世界初の「トライジェネレーション」生産システムを開始

今月になって北米トヨタとフュエルセル・エナジーは、カリフォルニア州ロングビーチ港に、バイオガスを利用して再生可能な電力や水素、水を生産する「トライジェン(Tri-gen)」システムを設置した。ロングビーチでは、年間約20万台のトヨタ車を受け入れており、ロングビーチにある港湾車両処理施設、トヨタ・ロジスティクス・サービス(TLS)がトライジェンからの電力や水素を活用している。余剰電力は地元の電力会社、サザン・カリフォルニア・エジソンに供給される。

トライジェンはまた、トヨタの小型燃料電池電気自動車(FCEV)ミライの燃料補給のために、最大1200kg/日の水素を製造する。同時に隣接する大型水素補給ステーションにも水素を供給し、港湾におけるTLSの物流・運搬業務をサポートする。カリフォルニア州の先進クリーンフリート規制では、ゼロエミッショントラックのみがドレージトラックとして新規登録できる。35年までには、すべてのドレージトラックにゼロエミッションが義務付けられる。

水素生成の副産物である水は、1日あたり最大1400ガロン、年間約50万ガロン使用可能な水を生成でき、TLS洗車オペレーションに再利用されている。フュエルセル・エナジーは、450件以上の燃料電池技術特許を取得している持続可能なクリーンエネルギー技術の世界的リーダー企業。

(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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