アップル(Apple)は「プロジェクト・マルベリー(Project Mulberry)」という開発コード名のもと、人工知能医師機能「ヘルス(Health)」アプリケーションの刷新版の開発に取り組んでいる。
PCマガジンによると、ヘルスの「開発は現在、全速力で前進」しており、iOS 19.4と同時に市場投入される可能性がある、とブルームバーグが3月30日に報じた。
非公式には「ヘルス+(Health+)」と呼ばれるその刷新版は、心拍数を検出するアップル・ウォッチといったアップル製端末からデータを集め、それにもとづいて健康管理や懸念材料に関して利用者に助言するとみられる。たとえば、高血圧の兆候がある人に特定の食品を推奨するといった機能が想定される。
ブルームバーグのマーク・ガーマン氏によると、アップルは現在、ヘルス+の完成に向けて、医師たちで構成される医療班と協力し、指導(助言)ビデオ・コンテントを作成するために、さまざまの専門分野の医師を増やす予定だ。また、コンテントの要となる著名な医師を探しているとも伝えられる。
同アプリケーションではまた、同社のこれまでの健康機能には馴染みのない食品追跡機能が追加されるとみられる。そのほか、個々の利用者に応じて助言する個人的健康管理専門家として機能する可能性もある。たとえば、利用者の運動動画内容をもとに改善点を提案するといった機能が考えられる。同機能は、既存のフィネットネス+(Fitness+)プラットフォームに接続される可能性がある。
アップルのティム・クックCEOは、健康管理における同社の取り組みが「人類への最大の貢献」になる、と2019年にCNBCの取材に話したことがある。
アップルの一連の健康機能拡充計画は、同社の医療班責任者であるスンブル・デサイ医師が率いる。
(Gaean International Strategies, llc社提供)
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