ビットコイン、史上最高値を更新 〜 投資家ら、さらに上がる可能性を示す複数の材料に期待

ビットコインの価格は5月21日に史上最高値を更新し、1月の記録を更新した。コイン・メトリックス(Coin Metrics)によると、ビットコイン価格は前日比2%高の10万8955.10ドルに達し、一時は10万9500ドルまで上昇した。22日12時半(米東部時間)現在、ビットコインは11万1400ドル台を推移している。

CNBCによると、「ビットコインの新高値は、米国のインフレーション率の軟化や米中貿易戦争の沈静化、ムーディーズによる米国国債の格下げといったマクロ経済的要因が重なった結果」と暗号取り引きサービス「ネクソ(Nexo)」の共同創設者アントニ・トレンチェフ氏は指摘した。

ビットコインは4月に7万4000ドルまで下落していたが、5月に入ってから上がり始め、月間16%の上昇率を記録した。ソーソーヴァリュー(SoSoValue)によると、ビットコイン価格に連動するETF(Exchange-Traded Fund)への5月の累積資金流入額は第2週に400億ドルを突破した。5月に記録された資金流出はわずかに二日だ。

投資家らは、規制の変更や会社らによる投資をはじめ、今後の市場触媒がビットコイン価格をさらに上昇させることを期待している。ビットコイン・トレジャリース(Bitcoin Treasuries)によると、2025年初来、公開企業らが保有するビットコイン数は31%増加し、額にして約3490億ドルに達した。それはビットコイン総供給量の15%を占める。

米連邦議会上院は先日、暗号市場の主要分野であるステイブルコイン(法定通貨や金といった安定資産に価値を連動させる暗号通貨)のための米国初の規制枠組みを整備する法案を審議する方針を打ち出した。ドナルド・トランプ大統領は、議会が休会に入る前の8月までに同法案に署名したいと述べた。

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