米政権、脳研究に1億ドル 病気や障害の治療目指す

 【共同】オバマ政権は1日、人間の脳機能の解明を目指す官民合同の研究プロジェクト「ブレイン・イニシアチブ」を始め、初年度に1億ドル(約94億円)を投じると発表した。将来的にはアルツハイマー病やてんかん、脳障害などの予防法や治療法の実現を目指す。

 米国立衛生研究所(NIH)を中心に民間の研究機関も参加。マウスなどの実験動物を使い、一つ一つの神経細胞の働きを観察し、相互作用を制御するための医療機器や、膨大な情報を処理するためのコンピューター技術などの開発を進める。

 人間のゲノム(全遺伝情報)を解読した「ヒトゲノム計画」に匹敵するプロジェクトになる可能性もあるが、技術開発や人の病気治療を実現する目標年限は示していない。NIHのチームが長期的な研究計画づくりを進める。

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