日台、漁業協定調印へ 尖閣領有権は棚上げ

 【共同】日本と台湾は沖縄県・尖閣諸島周辺の漁業権をめぐる取り決め(協定)に調印することで合意し、4年間中断していた漁業協議を10日に台北市で再開した。同日中にも日本の排他的経済水域(EEZ)で台湾漁船の操業を認めることなどを盛り込んだ取り決めに署名する。

 台湾も尖閣の領有権を主張しているが、協定は領有権問題を棚上げした上で、日本のEEZの一部を共同で管理する水域に指定し、互いの操業を認める。

 同様に尖閣領有権を主張する中国が、日本に対する共闘を台湾側に呼び掛けており、日本は中台連携の阻止に向け、台湾に譲歩する。日本は尖閣から12カイリの領海への立ち入りは認めないが、水産庁や自民党内には調印への慎重論も根強かった。

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