日系サプライヤーに新たな試練〜メーカーの調達戦略見直しで

 日系自動車メーカーが世界市場で激化する競合を勝ち抜くため、これまでの部品調達戦略の見直しに着手している。

 オートモーティブ・ニューズによると、メーカーは国外からの調達を増やすとともに、設計や開発、製造コストを削減するため、これまでの擦り合わせ(インテグラル)型製造から、部品の標準化を伴う(モジュラー)型製造への転換を図っている。

 例えば、日産では約40%の部品が標準化されているが、最終的には割合を80%に高める計画だ。ホンダは2012年11月、系列サプライヤーへの依存度を削減し、他の部品企業からの調達を強化すると発表した。これを受け、対ホンダ売上高が全体の80%を占める日信工業は、事業の包括的な見直しを行った。トヨタも3月、部品の標準化などを推進する計画を明らかにした。

 部品メーカーは今後、より廉価な部品の需要増加に対応するため、スケールメリットを追求する必要に迫られる。

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