アルコア、生産削減を検討〜アルミの価格低迷で

 アルミ大手アルコアが、価格低迷を受けて生産量の削減を検討している。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、同社はすでにアルミ製錬能力を13%(56万8000トン)減らしているが、さらに11%(46万トン)削減するかどうか、今後15カ月中に判断する。特に最もコストの高い工場、エネルギーや調整のコストが高まる恐れのある工場を対象に、永久的なキャパシティ削減と生産量削減を検討する。

 工場の能力を削減すれば、アルコアのコストが減ると同時に、市場全体の生産量が減って価格が改善する可能性も高まる。同社の世界一次産品部門クリス・エイヤーズ社長は「世界的に価格低迷が続いているため、アルコアの競争力を維持するにはすべての選択肢を検討する必要がある」と話した。

 アルミ価格は2011年以降で3分の1以上も落ち込んでいる。生産量で世界最大手のルサール(ロシア)も、13年は生産量を7%(30万トン)削減し、15年までに27万5000トン分のキャパシティを永久閉鎖する計画を発表している。同社のオレグ・デリパスカ最高経営責任者(CEO)は3日までに、「業界が現状から前に進むには生産削減しかない」と語った。

 デリパスカ氏によると、09年の金融危機以来、製錬所の倉庫で放置されていたアルミが現在市場にあふれ出しているという。これに加え、中国の生産量増加が供給過剰に拍車をかけており、国際アルミニウム協会によると中国の生産量は政府支援を受けて06年の930万トンから現在は倍以上の1970万トンに増えている。

 デリパスカCEOは、中国の動きは予測が不可能なため、生産の削減は中国以外の大手メーカーで行うしかないと指摘。向こう3年間に計150万トンを減らすことが業界共通の目標だと話した。12年の世界的なアルミ生産量は4520万トンで、06年の3390万トンから33%増加した。

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