子供は車の接近が分からない 6〜7歳の知覚は未発達

 6〜7歳の子供は、近づく自動車のエンジンやタイヤの音に気付くなど、歩行中の安全で必要な知覚能力が年長児や大人に比べて低いことが、アイダホ大学の調査で分かった。成人の水準に達するのは10歳前後だという。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、国内では1年間に5〜9歳の子供1万3000人以上が道路を横断中に車とぶつかってけがをしている(国立障害防止センター調べ)。

 アイダホ大の調査では、19〜40歳の成人35人と6〜9歳の子供50人がヘッドホンを装着し、3段階の速度(時速5、12、25マイル)で両方向から車が近づく時の音24種類を聴かされ、接近を知覚したらパソコンのキーを押すよう指示された。

 その結果、車が時速5マイルで近づいた時、成人は車との距離が約48フィートの時点で音に気づいたのに対し、8〜9歳は41フィート、6〜7歳は35フィートと短かった。エンジン音やタイヤの音がもっと大きい時速25マイルの時は、他の速度よりも知覚するのがずっと早かった。しかし高速だと気付いてからの車の移動距離が長くなるため、死亡事故につながる危険も高い。

 調査ではこのほか、左から近づく車に対する反応は右からの接近より正確であることも分かった。これは、歩行者が車の右側通行に慣れていることと関係すると考えられる。歩行者が対面通行の道路に向かって立った時、自分に近い車線の車は常に左から来るからだ。

 調査は、北米日産技術センターの助成金を受けて行われた。調査結果は、自動車医学促進協会の専門誌Accident Analysis & Preventionに掲載された。

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