トヨタ、2億ドル投資〜米国3工場に

 トヨタは北米のV-6エンジンのMCの容量とパーツ製造を大幅に増やすため、米国内の3工場に総計で2億ドルを投資する。うち1億5000万ドルがアラバマ州ハンツビルのエンジン工場に、残り5000万ドルがアラバマ工場にシリンダーヘッズとブロックを納入するミズーリ州トロイ工場とテネシー州ジャクソン工場に割り当てられる。

 過去2年において、同社の9回目の北米投資計画となる。これまでの投資額の総計は20億ドル以上にのぼる。アラバマ工場では現在、北米で組み立てられている12タイプのトヨタ車用に、4シリンダー、V6、V8エンジンの部品組立が行われている。10年前に操業開始した同工場は、1カ所で3種類のエンジンを製造している世界で唯一のトヨタの工場である。昨年5月、同社は2014年3月までに、8000万ドルかけてアラバマ工場のV6エンジン組立設備の拡張を完了させる予定だと発表した。2015年7月完了予定の計画を含めると、アラバマにおける総計投資額は8億5000万ドルになる。同工場でのV6エンジンの製造数は、現状の年間36万2000ユニットから75万ユニット近くにまで急増する。ミズーリとテネシー工場は、トヨタ自動車の100%子会社のボーディン・アルミニウムの所有である。ボーディンはアラバマ工場に加えて、ケンタッキーとウエストバージニアのトヨタのエンジン生産工場にもシリンダーヘッドとブロックを納入している。

 V6エンジンの需要増大が、エンジン生産設備の拡張の要因となっている。同社は、ビッグ3が今でも幅をきかせているピックアップの米国市場において、今年はピックアップとSUVのセールスをかなり増大させようとしている。北米産のトヨタとレクサスの8車種がV6エンジンを使用している。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る