小型エンジンが大人気〜米市場も1リッター3気筒の時代
- 2013年6月27日
- 自動車関連
米自動車市場では長年、大型のV8エンジンがもてはやされたが、最近は超小型で燃費の良いエンジンの開発が進み、排気量1リッター(1000cc)の3気筒エンジンが注目されるようになっている。
USAトゥデイによると、米国で初めて近代的な1リッター・エンジンを採用するのはフォード。今秋に発売するサブコンパクト車「フィエスタ」に123馬力の3気筒ターボエンジンを搭載する。同エンジンは欧州ではすでに一回り大きい小型車「フォーカス」で使われており、予想以上の販売を記録している。
GMも1〜1.5リッターの3気筒エンジン搭載車を出す予定で、現在同社の最小は「シボレー・スパーク」の1.2リッター4気筒エンジンだが、1リッターの3〜4気筒エンジン製造でミシガン州フリントの工場に2億1500万ドルを投資している。
BMWは、新しいハイブリッド・スポーツ車「i8」に3気筒エンジンを搭載する予定。ダイムラーもフォードとエンジン情報を交換するなど、この分野に関心を示している。
超小型エンジンに対するメーカーの関心が高まった背景には、燃費規制の強化や、ガソリンが高騰した際の競争力の高さなどがある。かつてV8エンジンを自慢したメーカーが、今は高速走行燃費の良さを売り物にする。業界に大きな文化的変化が起きている。排気量1リッター以下の車は2017年までに44%増加して289万台になり、4リッター以上は約2%増の420万台になる見込み。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
米有料テレビ・サービス、第1四半期に過去最悪の231万世帯減 ~ さらに深刻化する加入者流出
-
人工知能、核戦争に匹敵する人類滅亡の危機につながる恐れ ~ 技術業界幹部ら、公開共同声明で警告
-
2023年5月30日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
従業員らの隠れたチャットGPT利用がCISOらの悩みのタネに ~ 専門家ら、二つの対策を提示
-
米食品業界、スナック菓子ブームで活況
-
2023年5月23日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
オープンAI、モバイル・チャットGPTを発表 ~ iOS版はすでに利用可能、米国外版はこれから
-
2023年5月21日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
サービスナウ、エヌビディアと提携 ~ 特定業務に特化した法人向け生成人工知能を独自開発へ
-
2023年5月18日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
米国の補助金制度を理由に米国への生産拠点移転をねらうドイツ企業が急増 ~ 産業用電気代高騰や北米内互恵措置の適用に期待
-
米国の技術人材雇用機会、シリコン・バレーから東海岸に移行 ~ ワシントンDCやニューヨーク市、非技術業界で需要増
-
オレオレ詐欺、音声クローニングで巧妙化 ~ なりすましが見破りにくくなり被害が増える可能性
-
グーグル検索、新たな旅行関連機能群を提供 ~ 最安値の航空便を予約できる「価格保証」ツールを含む三つを発表