高級安全装備を廉価車に採用〜日産「ヴァーサ・ワン」

 日産自動車は今後数年間、高級車向け安全機能の大衆モデルへの採用を推進する。

 オートモーティブ・ニューズによると、日産は6月、車種の中で最低価格帯に入る「ヴァーサ・ワン」(1万4780ドル)に、見えにくい周囲の情報をカメラの映像で提供する安全システム「アラウンドビュー・モニター」を搭載した。モニターは最近まで、日産の中でも最も高価な「インフィニティEX」クロスオーバー車のみに採用されていた。ヴァーサ・ワンのアラウンドビュー・システムは、解像度や画像処理ソフトウェアの品質を下げているため、インフィニティ版よりも廉価になっている。

 ヴァーサ・ワンにはこのほか、ハンズフリーの携帯メール機能や、タイヤの空気圧を確認してドライバーに警告する機能が搭載されている。

 日産は、モデル全般で安全機能を拡大する「セーフティ・シールド」イニシアチブに取り組んでいる。

 日産は同時に、米国市場で車種の値下げにも踏み切っており、5月には7モデルの小売り価格を引き下げた。

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