アムジェン、同業オニキスを買収〜抗がん剤の品ぞろえ拡充

 バイオテク医薬品大手アムジェン(カリフォルニア州)は25日、抗がん剤メーカーのオニキス・ファーマシューティカルズ(同)を約104億ドルの現金で買収すると発表した。オニキスが持つ多発性骨髄腫(血液がん)治療の大型新薬の販売権などを取得し、収益拡大を目指す。

 ロイター通信によると、オニキスは、独バイエルとの提携で2つの抗がん薬を製造し、このうち肝臓や腎臓がんの治療薬「ネクサバール」は2012年に8億6100万ドルを売り上げ、オニキス側に2億8800万ドルの収入をもたらしている。

 また、12年9月に結腸直腸がんの治療薬として、13年2月には他の薬が効かない腸のがんの治療薬として認可された「スティバルガ」、2種類以上の薬品を試した患者向けの多発性骨髄腫の治療薬として13年7月に認可された「カイプロリス」なども開発しており、バイエルとともにネクサバールの乳がん治療薬としての試験も進めている。

 オニキスは今年6月、アムジェンから提示された1株120ドルでの買収案を拒否したが、今回は1株125ドルで身売りに合意した。買収手続きは今年第4四半期初めには完了する見通し。

 アムジェンは、骨粗しょう症治療薬「プロリア」、慢性関節リウマチや皮膚病の治療薬「エンブレル」、がん患者向け感染症治療薬「ニューラスタ」や「ニューポジェン」などを生産している世界最大のバイオ薬品メーカーで、12年の売上高は172億7000万ドル。

 アムジェン自身も、14年上半期には皮膚がん、再発卵巣がん、コレステロール抑制剤「リピトール」などに反応しない悪玉コレステリール(LDL)値の高い患者向けの治療薬という3つの新薬の後期臨床試験データを発表するとみられている。

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