新衝突試験の低評価脱却へ〜トヨタ、安全性改善急ぐ

 小型クロスオーバー車「RAV4」などが新衝突試験で低評価を受けた安全性の改善をトヨタは、急いでいる。

 オートモーティブ・ニューズによると、ミシガン州アナーバーにあるトヨタの技術センターでは2012年以降、生産サイクル中期の改良へ向け車両の再設計に着手している。

 米国道路安全保険協会(IIHS)が導入した新「スモールオーバーラップ」衝突安全試験は、フロント部分の運転席側4分の1が当たるよう設定し、車両を木や電柱などに衝突させるしくみだ。車両のメインフレームよりも外側に加わる衝撃が大きいため、試験で厳しい評価が下されるモデルが増えている。

 中型セダンを対象に行った12月の試験では、トヨタ「カムリ」と「プリウスV」が低評価に甘んじた。7月の試験では、安定性の向上が喧伝されていたRAV4が低評価モデルの仲間入りをした。

 IIHSは新試験を昨年から導入したが、メーカーには09年に変更内容を告知した。ホンダやスバルは、他社よりも迅速に設計の変更を施して試験に対応しているという。

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