ビジネス席は子供お断り〜アジア系航空会社が新ルール

 子供連れの乗客によるビジネスクラスの利用を禁止するアジア系航空会社が増えている。

 ビジネスウィークによると、航空業界の論評などで知られるCNNの記者リチャード・クエスト氏は昨年、英紙インディペンデントに寄稿した記事で「ビジネスクラスに乗っている小さな子供は、飛行中に必ずどこかの時点で泣き叫ぶ」と指摘した。さらにこの8月、ツイッター上でビジネスクラスから子供を締め出すキャンペーンを始めた。

 こうした批判を受け、マレーシアの格安航空エアアジアXやマレーシア航空が、小さな子供連れのビジネスクラス利用を禁止した。シンガポールの格安航空スクートは8月下旬、子供のビジネスクラス利用禁止に加え、エコノミー席に子供を座らせない区画(child-free zone)を設け、追加料金を取り始めた。

 英調査会社ゴーコンペア(Gocompare)が7月に実施した「飛行中の迷惑アンケート」によると、手に負えない子供は酔っ払いや横柄な客室乗務員、いやらしい男性客よりも上位に挙げられた。さらに、チャイルドフリー・ゾーンには往復で50ポンド(78.65ドル)の追加料金を払ってもいいと考える人も多かった。

 スクートのキャンベル・ウィルソン最高経営責任者(CEO)は、「自分の子供には目がない人でも、他人の子供となると事情は違ってくるようだ」と話している。同社は、ビジネスクラスのすぐ後ろに続くエコノミー席41人分の足元を前後3インチ広げ、12歳以下の利用を禁じることで11.85ドルの追加料金を取っている。

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