ソニー、スマートフォンで第三勢力を狙う 〜 販売高で占有率20%を目指す

 ソニーは、エリクソン(Ericsson)との合弁事業だったソニー・エリクソン・モバイル・コミュニケーションズ(Sony Ericsson Mobile Communications)のエリクソンの所有分を買い取って立ち上げた携帯電話機事業ソニー・モバイル・コミュニケーションズについて、売上高で世界3位の座を狙う方針を掲げた。

 スマートフォンの世界市場では、韓国サムスン電子が首位を堅持し、2番手には米アップル(Apple)が着けており、両社が2強の地位を堅守している。

 同市場では3位以下がファーウェイやソニー、ZTE、モトローラ、LG、レノボによる混戦状態となっており、2強の地位を揺るがす第三勢力は存在しない。

 ソニー・モバイル・コミュニケーションズのデニス・ヴァン・シー販促責任者によると、同社は現在、スマートフォンの世界市場で6.5〜7%の占有率を握っている。

  ☆2012年第4四半期における世界スマートフォン販売台と数市場占有率(ガートナー調べ)

   1位 サムスン 6370万台 29.0%
   2位 アップル 4780万台 21.8%
   3位 ファーウェイ 1080万台 4.9%
   4位 ソニー 980万台 4.5%
   5位 ZTE 950万台 4.3%
   その他 7780万台 35.5%

  【編集部注釈:ヴァン・シー氏の数値とガートナー調べの占有率が食い違う理由は、ガートナーの統計が販売台数をもとにしているのに対し、ヴァン・シー氏は販売高をもとにしているためだと考えられる】

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、同氏は、世界3位のスマートフォン・メーカーになる時期について明言を避けるが、「10年以内という話ではなく、はるかにもっと早くに実現させるつもりだ」「第3位になるためには、世界スマートフォン市場(販売高)の20%を占める必要がある」と述べた。

 さらに、「世間や技術報道界では、ソニーはなぜアップルがやったことをできなかったのか、と言われているが、2012年春のソニー本体の経営陣刷新と投資方針の変更を受けて、ソニーはこれから移動通信分野において大きな役割を担えるようになる」と同氏は話す。

 ソニーとしては、第3勢力にのし上がる目標を達成するために二本柱を最大限に活用する戦略だ。一つは、ソニーのブランド価値で、もう一つは、テレビ製品やプレイステーションの販売に使ってきた流通網だ。

 ヴァン・シー氏は、400ドル以上の高位スマートフォン市場に標的を絞り、ブランド力と既存流通網を生かして世界市場で販促を強化する方針だ。

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