GM、電気自動車開発〜200マイル走行3万ドル
- 2013年10月7日
- 自動車関連
GMが1回の充電で200マイル(320km)走行でき、約3万ドルの価格の電気自動車を開発中と、ウォールストリート・ジャーナルが伝えた。
全部で8万5000平方フィートに拡張した電池研究所で電池の検査を行う。コンピュータ管理で作業を加速化し、セルレベル検査のチャンネルを従来の96から120に増やした。パックレベル検査のチャンネルは64から112になった。
検査できる電池の数を増やし、テスラのような電気自動車メーカーに対抗していく。テスラは「200マイル走行し、3万5000ドルの価格の電気自動車を大量販売できるようになるのは3、4年先のことだろう」と現在コメントした。走行距離が長い純粋な電気自動車メーカーはテスラだけで、モデルSは265マイル走行し、小売価格は7万ドル以上。
GMなど自動車メーカーは1パックの電池に平均でキロワット時あたり500ドルをかけているが、テスラは電池の費用を業界平均の半分、または4分の1近くまで抑えている。GMや日産が使用している電池は特別に生産されたものだが、テスラは数千単位の既製品の電池を購入している。これがテスラの戦略の一環となっている。
GMは、シボレー・ボルト、キャデラックELR、シボレー・スパークEVをはじめとする自動車の電気システム向けに電池を検査し、有効性を確認する。次世代のシボレー・ボルトは20%以上走行距離を伸ばすのを目標としている。
米国の電気自動車とPHEV(プラグイン式ハイブリッド自動車)の台数は、自動車メーカーが政府の規定を遵守した新モデルを次々と繰り出し、15台まで増えた。2010年代、4倍以上の台数。プラグインの米国での販売台数は年々倍加しており、2013年の1月から8月までは4万5947台だった。2012年の同時期の販売台数は2万167台に過ぎなかった。着実に売り上げは伸びているが、価格カット、ディスカウント料金のリース、さらに1台当たり最高で1万2500ドルという州政府の税優遇にもかかわらず、その種の車の売上げはいまだに自動車市場全体の0.5%以下なのが現状だ。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる
-
アマゾンや小売大手ら、頻発する返金詐欺で巨額の損害 〜 詐欺集団ら、ティックトックで協力購入者たちを募集