季節外れの大雪で牛が大量死〜北西部の畜産農家
- 2013年10月9日
- アメリカ発ニュース
サウスダコタ、ワイオミング州で4日以降、局地的に例年より早い大雪が襲い、畜産農家の牛が大量に凍死する被害が起きている。
ウォールストリート・ジャーナルによると、肉牛の飼育数が385万頭に上るサウスダコタでは、8日までに5%(19万頭超)が死んだ可能性がある(州農務長官)。今はちょうど冬を前に最後の放牧をする時期に当たり、間もなく成牛をフィードロット(太らせるための飼育場)に売る予定だった農家の痛手は大きい。
同州ホワイトリバーの農家チャック・オコナー氏は1200頭のうち約70頭を失い、経済損失は10万ドルとみているが、近所には40〜50%を失った牧場もあるため「うちは運が良かった方だよ」と話した。
連邦農務省による被災支援は、政府機関閉鎖の影響で遅れる可能性がある。また、議会では農業関連の新法案が可決されていないため、災害による家畜の損失に連邦から補償金が下りるかどうかも不透明。米国では約9000万頭の肉牛が飼育されており、約4%をサウスダコタが占める。
今回の大量死で牛肉の国内供給に大きな影響が出る可能性は低いものの、畜産への依存度が高い地元への影響は大きい。一般的な子牛の価値は1000ドルだが、雌牛は生涯に12頭以上の子を生む可能性があり、影響は何年にもわたると懸念されている。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ