長距離走れる大衆EVを開発中〜GM、目標は充電1回で200マイル

 GMが、充電1回で200マイル走行できる3万ドル前後の電気自動車(EV)の開発に取り組んでいることが分かった。同社ダグ・パークス副社長(国際製品開発担当)がAP通信に語った。

 GMが現在販売するプラグイン・ハイブリッド車(PHV)「シボレー・ボルト」(3万5000ドル)は、電気だけだと38マイルしか走らない。完全EVの小型車「シェビー・スパーク」(2万6685ドル〜)も82マイルとなっている。

 米新車販売市場で、完全EVのシェアはまだ0.3%にすぎず、普及の最大の障害は電池切れの不安と値段の高さだと言われている。航続距離に関してはEV専門のベンチャー企業テスラが「モデルS」で265マイルを実現しているが、同車の価格は7万1000ドルと非常に高い。

 これに対しGMは、2万5000〜4万ドルの価格帯で航続距離200マイルを達成しようとしている。ただし、実現の可能性や時期は不明。パークス氏によると、近い将来に投入される新型ボルトは、旧型より電動の走行距離が少し伸びる程度で、価格も少し安くなるだけという。

 一方、テスラは2016年末までに充電1回の走行距離が約200マイルのモデルを約3万5000ドルで販売する計画を進めている。

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