日産、志賀氏は副会長〜COO職務は3副社長に

 日産自動車は1日、志賀俊之最高執行責任者(COO)(60)が同日付でCOOを退任し、代表権のある副会長に就く人事を発表した。COOの職務は、西川広人副社長(59)、アンディ・パーマー副社長(50)、トレバー・マン副社長(52)の3人が分け合う形で引き継ぐ。

 日産のカルロス・ゴーン社長は同日、横浜市の本社で記者会見し「会社の進化と若返りのためだ」と説明。来年4月にも役員を交代させて若返りを進める考えを明らかにした。

 会長と最高経営責任者(CEO)を兼ねるゴーン社長の職務に変更はない。

 新経営体制では西川氏がゴーン社長に次ぐナンバー2となる。西川氏は引き続き購買や生産、研究開発を統括するほか、業務執行の最高意思決定機関である「オペレーションコミッティ」の議長も務める。

 パーマー氏は電気自動車(EV)事業、マン氏は新興国専用車「ダットサン」事業などを受け持つ。ゴーン氏は「(業務の)執行を迅速化するのが狙いだ」と述べた。

 志賀氏については各国政府との人脈構築など渉外分野での活躍を期待しているという。志賀氏は1976年日産入社。2005年からCOOを務めていた。

 同社は14年3月期の純利益予想を、一部新興国の販売伸び悩みなどで従来の4200億円から3550億円に引き下げた。

 一方、北米の最高責任者には、コリン・ドッジし氏に代わりホゼ・ムネズ氏(48)が就任する。ドッジ氏はゴーン氏直轄の特別プロジェクトの担当となる。メキシコ地域社長のホゼ・バール氏は南米全域の統括責任者となる。

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