インテル、新興企業ノウを買収 〜 デジタル教科書ライブラリーを拡充

 インテル(Intel)は、デジタル教科書の新興企業ノウ(Kno)を買収することで、教育分野でのデジタル・コンテント事業に進出した。

 ベンチャービート誌によると、買収額は明らかにされていないが、ノウがこれまでに7300万ドルの投資を獲得していることから、1億ドルを超える可能性も指摘される。

 ノウの創設者は2009年に、生徒向けの学習用携帯機器を開発して販売する計画を立てたものの、アップル(Apple)がアイパッド(iPad)を出すことを知ったことから、デジタル教科書に軌道修正した。

 ノウの技術を使うと、味気なく殺伐としたPDFファイルが双方向の電子文書に変身し、生徒の関心や興味を引きつける読みやすいファイルに変換される。

 インテルでは、ノウを吸収することで、既存の提携出版社75社と協力して、22万5000種の教科書をデジタル・コンテント・ライブラリーに加えることで、同事業を大幅に強化できると期待する。

 ノウには、小学校から大学までおよそ20万種の双方向教科書がすでにあり、アイパッドやアンドロイド系タブレット、ウィンドウズ7または8向けアプリケーション経由でアクセスできる。

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