iPS細胞から腎臓組織 病気解明や移植目指す

 【共同】人間の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から立体的な腎臓の組織を作ることに成功したと、熊本大の西中村隆一教授と大学院生の太口敦博さんらが12日付の米科学誌セル・ステム・セル電子版に発表した。

 血液をこして老廃物を尿として排出する腎臓は構造が複雑で、作るのが最も難しい臓器の一つ。今回できたのは、妊娠3カ月ごろの胎児にある尿を作り始める前の腎臓に当たる。今後は尿を作る腎臓に成熟させる技術を開発し、病気の仕組みを調べる研究や移植医療に役立てたいとしている。

 太口さんらはまず、マウスの胎児の中で腎臓ができる過程を調べ、腎臓の大部分が、下半身の元になる体軸幹細胞からできていることを明らかにした。その上で、受精卵に近い状態の細胞から体軸幹細胞を経て腎臓の細胞を作るには、いつ、どんなタンパク質を与えればよいかを突き止めた。

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