NHTSA3つの技術を推奨〜高速道路の安全性向上
- 2013年12月16日
- 自動車関連
米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)は、安全性を向上させる技術利用に関する発表を行った。高速道路の安全性向上に大きく役立つ既存技術の3つに照準を合わせている。シートベルトのインターロックシステム、DADSS(飲酒運転防止のためのアルコール検知システム構築)、FCAM(前方衝突回避・被害軽減システム)である。
シートベルトのインターロックは、ドライバーや乗員がシートベルトを適切に装着していない場合、車両を発進させることができないシステムだ。シートベルト装着は米国内では義務化されているが、中には怠る人がいる。シートベルトのインターロックは、装着率を現状の86%から100%にすることが可能だ。多くの自動車メーカーはこの技術を採用している。過去、シートベルトのインターロックを義務化しようとしたNHTSAの試みは、支持を得られなかった。
DADSSは飲酒のドライバーによる車両を発進させない。NHTSAと自動車業界はこの分野に関する広範な調査を行っている。FCAMはセンサを使用した技術である。衝突する前にドライバーに他の車両や歩行者の存在を警告して事故を未然に防ぐ。この技術の信頼性をNHTSAは調査中で、その結果をもとに、同技術を広める戦略に着手する。
NHTSAは、シートベルト未着用により、年間3000人が米国内で死亡している。また2012年に飲酒運転の事故による死亡者は1万人以上だった。DADSSの効果的な導入により、この死亡者数を劇的に減らすことが可能になる。同様に、FACMにより追突事故のうち3分の1を回避できる。同技術は自動的にブレーキに作動することによって、深刻な衝突事故を回避、または軽減するのに役立つ。
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