VW、米で中型SUVを増強〜生産はテネシー工場か
- 2014年1月10日
- 米国ビジネス
独フォルクスワーゲン(VW)が米国向けモデルに中型スポーツ多目的車(SUV)を1車種加える予定で、生産はテネシー州チャタヌーガの工場で行う可能性が高いことが10日までに分かった。ブルームバーグ通信が関係筋の話として伝えた。
VWは2018年までに世界最大の自動車メーカーになるという目標を掲げており、13年は中国やロシアなどで販売台数を増やしてトヨタ、ゼネラル・モーターズ(GM)に次ぐ世界3位のポジションを固めた。
しかし米国では、高級部門アウディやポルシェは堅調な半面、大衆向けVW部門の販売が振るわず、通年が40万7704台と6.9%減少、12月は23%も落ち込んで、18年の目標にしている80万台の約半分にとどまっている。VW部門の13年世界販売は3.4%増の5930万台。14年からは米国責任者をマイケル・ホーン氏が務めている。
市場調査オートデータによると、同社の米市場シェアは、SUVやクロスオーバー(小型SUV)の人気で12年の29.7%から13年には30.9%に拡大したが、SUVラインは現在、小型の「ティグアン」と中型の「トゥアレグ」のみで、トゥアレグの価格は4万3995ドルとトヨタの対抗モデル「レクサスRX」より11%以上高い。
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