サイバー攻撃の発生予測モデルを開発 〜 ミシガン大学の研究者二人

 ミシガン大学のコンピュータ科学研究者らは、任意の組織に対するサイバー攻撃がいつ起こりえるかを予測する統計モデルを開発している。

 SCマガジン誌によると、研究報告書「サイバー問題のタイミング(Timing of Cyber Conflict)」を発表したロバート・アクセルロッドとルーメン・イリーブの両研究者は、任意の時間に任意の場所に対するサイバー攻撃が起きる確からしさを特定するのに4つの主要変数がある、と主張する。

 それらは、1)悪用される特定の脆弱性、2)攻撃の全体的な隠密水準(stealth level)と再使用可能性、3)探知されて対応された攻撃手法、4)攻撃者が失うより多くを得られる分岐点。

 両氏が開発した統計および予測モデルは、非常に複雑かつ多数の計算を使う。それらの変数は、実際の戦争や攻撃戦略にも使われる要素でもある。

 同モデルは、攻撃発生可能性の確からしさをはじき出す予測モデルとしては、これまでで最も包括的なものとみられ、今後、サイバーセキュリティに大きな進歩をもたらす可能性も期待される。

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