GE、スマート・グリッドをサービスとして提供 〜 サースを基盤に顧客増
- 2014年1月27日
- 環境ビジネス
ゼネラル・エレクトリック(GE)は、中小公益会社向けスマート・グリッド・サービスで顧客を順調に獲得している。
グリーンテック・メディア誌によると、「グリッドIQソリューションズ」と呼ばれる同サービスは、「サービスとしてのスマート・グリッド(Smart-Grid-as-a-Service)」と位置付けられ、スマート・グリッドを自社で構築および管理できない中小規模の公益会社を対象にしている。
GEは同サービスを2011年末に投入して以来、ジョージア州ノークロスやフロリダ州リーズバーグの公益会社から契約を獲得しており、最近ではミシシッピ州ホーリー・スプリング、オクラホマ州スキアトゥックから受注した。2013年第4四半期にも3〜4社から契約を獲得し、近い将来にさらに3社が加わる見込み。
GEのIQソリューションズ製品担当者によると、同製品のために3年前に構築したサース(SaaS)プラットフォームを現在6社が使用しており、約75%の容量に達している。
顧客の公益会社にとって、同製品の導入過程では、スマート・メーターの設置と管理が第1段階となる。GEとの契約は10年で、毎月の利用料を支払う代わりに、GEがメーターを設置して管理する。
ホーリー・スプリングスの事業では、GEが長期提携関係にあるトリリアント(Trilliant)に業務を委託し、トリリアントが、ガスや電力、水道のメーターのための広域メッシュ通信網を提供した。メッシュ通信網ではなくセルラー通信を選ぶこともでき、ノークロスの導入事例ではそれが用いられている。
グリッドIQコネクト・プラットフォームには、通信技術に加え、メーター・データ管理や通信網運営のサポートといった付加選択肢もあり、またウェブ・ポータルの種類も複数から選ぶことができる。
つまり、同製品は、GEがあらかじめ統合したハードウェアや通信網、ソフトウェアのパッケージと考えることができる。また、将来的にあらゆる種類のスマート・グリッド機能のプラットフォームとなる可能性がある。
中小公益会社を対象とした「サービスとしてのスマート・グリッド」という発想は、レイドス(Leidos、旧社名=SAIC)やシルバー・スプリング・ネットワークス、AT&Tも手がけている。
GTMリサーチでは、米地方自治体の公益事業によるスマート・グリッドへの投資額が、現在の45億ドルから2017年には90億ドルに成長すると予想する。
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